FC2ブログ
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 第42回 
「気を感じなくても焦ることはありません」


第42回はち「何年たっても気を感じることができない私は、
気功に向いていないんじゃないでしょうか」
「ほとんど気を感じないのですが、
それでも気功の効果は得られるんでしょうか」

たびたびこのような質問を受けることがあります。
気功教室の仲間たちが「気を感じた」「気が見えた」などと
嬉しそうに話しているなかで、
自分だけが気を感じることができなかったら、
不安になってしまう気持ちはよくわかります。
ちょっと寂しい気分にもなるでしょう。

そこで今回は、気を感じること、
すなわち「気感」についてお話してみようと思います。


気を感じる力は人それぞれ大きく違いますが、
気の感じ方はおもに次のような3つのタイプに
分けることができるでしょう。

① 練功を続けているうちに、少しずつ気感がわかってくる
② 何年も気功をやっているけれど、あまり気感がわからない
③ 習い始めてすぐに気感がわかり、しかも気感が強い

大部分の人は、
「気功を続けていくうちに少しずつ気感がわかってきた」
「言われてみれば何となく気を感じる」という①と②に当てはまるに違いありません。

気功を習い始めてすぐに「気の感じがわかった」
「手のひらを向かい合わせたらビリビリして、手が真っ赤になった」
などという③タイプの人はごくごく稀です。


私は今でこそ、大量の気が体内を流れるときは波のような音が聞こえたりしますし、
体内のどこで気の流れが滞っているかなども感じることができます。
しかし、気感がわかるようになったのは習い始めて1年ほど経った頃です。
同期の仲間と比べて決して早いほうではありませんでした。

このブログを書くにあたって、気功歴約5年という知人に尋ねてみたところ、
なんと「ぜんぜん気を感じない」という答えが返ってきました。
彼は気功を始めてからとても健康になり、仕事では成功をおさめて、
人生のすべてが順調に運んでいます。
本人も気功の力を心から信じて、「これはすべて智能気功のおかげ」と深く感謝しています。
つまり気功の効果をしっかりと享受しているわけです。
それなのに気を感じないのだろうかと不思議に思ったので、
ためしに彼の頭のてっぺんから気を注いだり、周りに気場を作ったりしてみたところ、
「あ、こういう感じならわかります!」とようやく気感に気付いたようでした。
彼のように、実際には気を感じているのに自分で気付かない例も多いのかもしれません。

やはり先輩の指導員で、数年前まで「気をまったく感じない」という人がいました。
気を感じないからといってこの先輩の気功レベルが低いかといえば、
そんなことはまったくありません。
低いどころか優れた能力をもっていますし、
しかも良い気を発する尊敬できる気功者です。

この2人の例からもわかると思いますが、
気感が弱いからといって気功の効果が得られないわけではありません。
また、気感の強さと気功のレベルはかならずしも相関関係にあるわけではなく、
気感の強さと気功の素質(適正)も関係はありません。
ですから、気感が弱いことを気に病む必要などないのです。

第42回風景


気感が弱い人の目には、
気功を習い始めてすぐに気を強く感じたり、気が見えたりする人は羨ましく映るかもしれません。
しかし、これまた羨ましがる必要などまったくありません。
というのも、気感が強い人は往往にして気感の強さを気功レベルの高さと勘違いして、
「自分は気功の達人だ」と慢心します。
その結果、基本的な姿勢や動作の練習を怠って自己流に陥り、
未熟なレベルで止まってしまうことが多いからです。

この手の人たちが陥りがちなのが、気感ばかりを追うことです。
例えば岩石に手のひらをかざして、岩石が発する気を手のひらに受ける感覚があります。
樹木のそばに行くと、樹木が発する気をザワザワと感じたりします。
そういう感覚を面白がってそればかりを追求することを「気感を追う」というのですが、
気感だけを追うのは断じて正しい練功ではありません。
練功の目的は、基本的な姿勢や動作をきちんと身に付けるとともに、
意識を正しく運用する能力を獲得していくことです。
そして気功で重要なのは、
気の力を正しい方法で自分のため他者のために役立てていくことです。
気感を追っているだけでは気功の基本は身につきませんし、
まして気の力を良いことに役立てていくことにはなりません。

気感が強い人は気が見えるようになるのも早いようですが、
これも面白がって追い求めていると、
次第に幻覚や妄想を見ることになりかねません。
そして精神のバランスを崩して、正常な状態からどんどん離れていく――
という恐ろしい例がなきにしもあらず、です。
心の崩壊にまで至らなくても、
自信過剰な一面が強くあらわれてきて、友人たちにそっぽを向かれます。
自分の能力を過信して強引なことをし始めて、仕事も失います。
その結果、不幸な人生を送ることになってしまう恐れすらあるのです。


第42回たき
強い気感をもっていること自体は、悪いことではありません。それを正しい方向に生かして謙虚に学んでいけば、めざましい上達が望めると思います。
しかし人間というのは、他人よりもちょっと優っているところがあるとすぐに天狗になってしまうという愚かな生き物のようです。
残念ながら現実には上達するどころか、その反対にほとんど上達せず、しかも人生まで不幸にしてしまうケースさえあるのです。
そういう意味からいえば、「気感がなかなかわからない」「気が見えない」という人のほうが幸せかもしれないと私は思っています。

また、高いレベルにまで上達してすぐれた気功者になっている人は、むしろ気功を習い始めたときには気感があまり強くないタイプが多いように見受けられます。
それはおそらく気感が弱いという事実をありのままに受け止めることによって謙虚になり、
地道な努力を積み重ねていけるからではないでしょうか。
その点でも、気感があまりわからない人のほうが幸せかもしれません。


まじめに何年か練功を続けていけば、かならず正しい気感が身につき、
幻覚や妄想ではない本当の気が見えてきます。
また、自分の体内の気の流れがわかり、
滞っているところがあればそれを改善することもできるようになるでしょう。
気感が弱くても、そういう上級者の能力はかならず身につきます。
だから、決して焦らないことです。
3か月や半年で「自分には適正がない」などと勝手に決め付けて
気功をやめてしまうのは大損です。
「適正がない」とネガティブな考えをもつと、
本来適正があってもその考えによって能力の開花が妨げられて、
上達できなかったり気功が続かなくなってしまいます。
しつこいようですが、大切なのはまじめにコツコツと練功を続けていくこと。
何年も続ければ上達し、健康になり、幸せになれるのです。


そして気功を学ぶときにぜひ心に留めておいてほしいのが、
謙虚さをもつということです。

指導員の注意やアドバイスには謙虚に耳を傾けて、
つねに自らを戒めながら、真摯に練習を重ねてください。
気感が強くてもそれに溺れることなく、
謙虚になって基本を正しく身に付けてください。
気感が弱くても、謙虚にコツコツと練習を続けてください。

それこそが良い気功者への道であり、幸福な人生へと続いていく道に間違いありません。



20070610150027.gif



スポンサーサイト
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。