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 第18回
「気功はビジネスにも大きなプラスをもたらします」


気功に関心をお持ちの方のなかにはビジネスマンも多いようなので、
少しでもみなさんの参考になればと思い、
今回は「気功と仕事」というテーマで私の体験談を紹介することにします。

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ビジネスマンはさまざまな場面で「選択」と「決断」が求められます。
とくに経営者や管理職など責任ある立場にいると、毎日が選択と決断の連続です。しかも、そのひとつひとつが重要な意味を持つ場合が少なくありません。

どちらの方法を選ぶかで、会社が倒産するか生き残るかが決まってしまう。この決断ひとつに、おおぜいの社員やその家族の人生と生活がかかっている。そんな状況に陥ったらやはり安易に答えを出すことなどできません。

しかし、そういう困難な決断をしなければならないのが、経営者や管理職の務めのひとつです。


私自身、ここ十数年はそのような立場にいるので、さまざまな選択と決断を経験してきました。
悩んだことも数々あります。
いえ、“ありました” と過去形にするのが正しいかもしれません。
じつは気功をやるようになってからは、
悩み抜いて答えを出すということがあまりなくなってきたのです。

例えば、ある取引先の人に「一緒に新しいビジネスを始めませんか」と
持ちかけられたとします。
その人を信頼していいのだろうか、
その会社と組んでいいのだろうか、
今そのビジネスを始めていいのか、
そのビジネスにどれだけの将来性があるのか、
どれだけのリスクが伴うか、
そのリスクを回避する方法はあるのか・・・・・
ふつうは最終的な答えを出すまでにあれこれ悩むものですし、
以前も私はそうやって決断していました。

ですが、気功をはじめてからは、
より良い選択肢は何なのかが直観的に、瞬間的に、感じ取れるようになってきました。
イエスにしろノーにしろ、答えを出すまでにそれほどの時間はかかりません。

すぐにゴーサインを出してビジネスをスタートできる会社と、
議論や会議を繰り返して、決定からスタートまでに何週間も何か月もかかる会社、
どちらがより有利でしょうか。
どちらがより多くのビジネスチャンスを得られるでしょうか。

もちろん、単にスピードが早ければいいわけではありません。
決断が正しいことも大切なポイントですが、
これまでを振り返ってみても、私が下した決断はほぼ間違っていなかったように思います。
事実、業績は確実に伸び、会社の規模も順調に大きくなっています。

重要な場面で、正しい決断を、自信をもって下すことができる。
これはビジネスにおける重要な戦力といっても過言ではないでしょう。

人事もむずかしい決断のひとつですが、
気功を始めてからは、人事についても直観的に判断できるようになってきました。
厳しいリストラに取り組まなければならないときもありましたが、
気功のおかげで正しい選択ができ、
会社にとってもその人自身にとってもより良い結果が得られたのではないかと思っています。

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さて、重要な選択や決断をどのようなときに直観するのかというと――
じつは練功しているときが多いのです。

私は毎朝、起きるとすぐに練功をするのですが、
気功態に入って、いわゆる「無」に近い状態になりますね。
そういうときに突然、「ポン」、と考えが浮かんでくるのです。

四六時中悩んでいて、その末に結論にたどり着くというわけではありません。
練功しながら仕事のことを考えているわけでもないのです。
さざ波ひとつない池に小さな泡がひとつ浮き上がるように、
「ポン」、とひらめく感じです。
そしてそれが確信に変わっていって、実行に移すのです。

私自身は禅の経験がありませんが、禅の悟りは直覚体験なのだそうです。
直観的な智慧、霊性での自覚がすなわち悟りであって、
頭でどれだけ知識を組み合わせても、データを集めて推理推論を重ねてみても、
悟りには到達できないといいます。
たしかに有名な禅僧の逸話などを読むと、
手元のろうそくの火が消えた瞬間に忽然と悟ったとか、
暗闇でよろけて頭を壁にぶつけたとたん悟りが開けたなど、
悟りの瞬間は突然やってくるようです。

世俗的な仕事の話と宗教的な悟りを同じレベルで話すのは不謹慎ですが、
頭での知識や推理推論というのは、あくまでも判断の参考材料にすぎないのでしょう。
ものごとの真理や本質を見極めようとするとき、
大切になるのは直観力なのかもしれません。
前回の記事でも少し触れましたが、
気功を続けていると確かに直観力や第六感は磨かれていきます。
それが仕事にも役立っているのではないかと、私は考えています。

20070508085824.jpg私自身、今は充実感、満足感を感じながら楽しんで仕事をしています。
社員の皆も、仕事量が多くて忙しいにもかかわらず楽しそうに元気に仕事をしてくれているようですし、それぞれが能力を存分に発揮していい業績を上げています。

じつはこれ、気功の「気場」の効果なのです。

おおぜいの人が集まるとそこに気も集まって、気のパワーがいちだんと強くなります。それが気場です。
例えば、その気場のなかに向かって気功師が「中指が伸びる」という意念を送ると、気場にいる人たち全員の中指が伸びるといった現象が起こります。

とはいっても、わが社で社員が集まって練功しているなどということはありませんよ。
私が社員全員に気を送っている、なんていうこともありません。

ただ、私自身が「こうなりたい」「きっとこうなる」という願望をもち続けているのです。
すると、それがオフィスという気場にいる社員たちに伝わって、
現実のものになっていくのです。

気場ではそれぞれの成果が共鳴して大きくなり、
ひとりでやっているときよりも高い効果が得られるケースが多くなります。
おそらく私の「こうなりたい」という願望も、
気場を通してより一層大きく確実なものに育ってくれているのかもしれません。
どんなときも前向きな気持ちを持ち続けるというのは
とても大切なことなのですね。


今回は、仕事における選択と決断を中心にお話しましたが、
じつは私たちの生活そのもの人生そのものが
選択と決断の連続に他なりません。
人生におけるむずかしい選択の場面でも、
自信を持って決断し、確信を持って選んだ道を歩いていくことができたら――
生きることがもっと楽しく、もっと楽になるのではないでしょうか。

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